▷5 民族の誇り尊重する社会へ 苫小牧駒沢大学 岡田路明客員教授

  • ウポポイ誕生, 特集
  • 2020年7月10日
「社会教育機能を発揮してほしい」と語る苫小牧駒沢大の岡田客員教授

 ウポポイは、昨年5月に施行されたアイヌ施策推進法を具現化する施設だ。新法はアイヌ民族を先住民族として法的に位置付け、民族の誇りが尊重される社会の実現をうたっている。ウポポイが誇りや尊厳の回復につながる場になってほしいと切に願う。

 ウポポイは、施設や野外を含めて全体が博物館という見方ができる。社会教育施設としてアイヌ民族の歴史や文化などをしっかりと調査研究する活動に取り組んでほしい。年間来場者100万人の達成だけに目を向けるのではなく、本来の機能を十分に発揮してもらいたい。

 調査研究に関しては、アイヌ民族の未来につながる成果を残すことが大事だ。アイヌ民族の血を引く研究者も育ててほしいと思う。自らがルーツとする民族の歴史、文化を自らが研究することが、民族の誇りを取り戻すことになるのではないか。

 私がかつて勤めていた白老の旧アイヌ民族博物館は、白老アイヌ文化を研究し、伝承する機能を担っていた。アイヌ文化は地域によって多様性があり、ウポポイがそうした地域性をどこまで伝えられるかが課題だと思う。各地のアイヌ文化保存会などが月替わりでウポポイで地域独自の古式舞踊を披露するなど、工夫を凝らし発信してほしい。       (おわり)

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