胆振総合振興局は、白老町でアイヌ文化発信拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)がオープンする12日から、「いぶりウポポイ ウェルカムキャンペーン」と銘打ったイベントを展開する。白老町や苫小牧市など胆振管内の飲食店や観光施設などにウポポイ入場券を提示すると、料金の割引サービスといった特典が受けられる。9月30日まで続け、ウポポイを胆振の観光商業振興につなげる。
キャンペーンは、ウポポイを見学した後の当日入場券や前売り入場券、年間パスポートを店や施設に提示すると、商品や施設利用の料金割引、プレゼントなどさまざまな特典が受けられる仕組み。ウポポイを管理運営する公益財団法人アイヌ民族文化財団の協力で実施する。
3日現在で管内の飲食店、土産物店、宿泊施設、道の駅やテーマパークなど観光施設、日帰り温泉入浴施設、レンタカー店、洋服店、博物館・資料館など128店・施設がキャンペーンに登録。ウポポイの地元白老町では40、苫小牧市は34の店舗・施設が参加を予定し、多様な特典を準備している。
白老町の参加店では、会計から10%引き、ソフトドリンク1杯提供、大盛りご飯1杯無料、写真プリント5枚サービス、エコバッグプレゼント、パークゴルフ場のレンタル用品無料など、工夫を凝らしたサービスを用意。キャンペーンに参加する店の経営者は「ウポポイを町の経済発展に生かしたい」と意気込む。
胆振総合振興局は近く、参加店にキャンペーンPRのステッカーを配布し、態勢を整える。担当者は「各店がお得なサービスを企画しており、ウポポイ効果を胆振全体に波及させたい」と話し、引き続き参加店を募っている。
参加店のリストとサービス内容は同振興局のホームページに掲載している。