新シーズンに巻き返し 王子イーグルス菅原監督が市長表敬、抱負語る

  • スポーツ, レッドイーグルス
  • 2020年7月4日
岩倉市長と懇談した菅原監督(右)=3日、苫小牧市役所

  アイスホッケー・アジアリーグの王子イーグルスを率いる菅原宣宏監督は3日、苫小牧市役所を訪れ、来週から氷上での全体練習が始まるのを前に、岩倉博文市長と懇談した。昨年は四強によるプレーオフ・セミファイナル進出も3位に終わり、チームは新たなシーズンに巻き返しを期す。近況を報告し、「新型コロナウイルスの感染対策をしながら練習に励みたい」と語った。

   王子イーグルスは今年度、6月15日から陸上トレーニングを開始。今月1日からはリンクに氷が張った拠点の白鳥王子アイスアリーナで選手がフリーの練習を始め、6日からチームそろっての練習を開始する予定だ。

   菅原監督は●【99cb】田航太マネジャーを伴って岩倉市長を訪ねた。就任1年目の昨年を「新体制でスタートしたシーズン。チームの存在意義を再認識するところから選手に意識改革を求めた」と回顧。指揮2年目で「さらにいいチームをつくっていきたい」と語り、始まる氷上のチーム練習に向けて「氷に乗れない間もかなり厳しいトレーニングを積んでくれていた」との手応えを挙げた。

   2020~21シーズンのアジアリーグは、王子イーグルスのほか、ひがし北海道クレインズや東北フリーブレイズの既存国内勢に新規加盟の首都圏チーム、横浜グリッツが加わった。岩倉市長は新型コロナウイルス禍による開幕日程の見通しづらさを話題にして「選手たちはペースを乱されたのでは」と気遣いつつ、「こういう時だからこそ、プレーで苫小牧を盛り上げてほしい」と期待を託していた。

   王子イーグルスは昨シーズンの今年2月、レギュラーシーズン3位でプレーオフに進出。同2位のアニャンハルラ本拠地の韓国で挑んだセミファイナルは1勝2敗で敗退した。

   その後のファイナルは韓国で先んじた新型コロナウイルス感染拡大の影響で実施されないまま中止。レギュラーシーズン1位でもう一つのセミファイナルを突破していたサハリン(ロシア)とアニャンハルラ両チームの優勝で異例の終幕を迎えた。

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