千歳の支笏湖温泉旅館組合(佐々木義朗組合長、5軒)は28日から販売された「どうみん割」を使った宿泊と支笏湖の魅力を満喫できるオリジナルプラン「支笏湖再発見の旅」を企画。千歳市内の旅行会社ノース・スター・トラベルが29日から販売を始めた。通常より割安の価格設定でどうみん割でさらに安くなる仕組み。同社は「販売の出足は好調で完売の勢い」と話している。
新型コロナウイルスの感染防止による外出自粛の影響で支笏湖周辺施設の4月の宿泊客は、前年同月の1~2割ほどと、過去に例を見ない落ち込みとなった。5、6月の宿泊客も低迷し現状打開に向け、佐々木組合長は「移動の自粛が解け『どうみん割』の販売に合わせ、地元の皆さんに身近な支笏湖の魅力を知っていただけるプランを用意しました」と話す。
企画に参加するのは休暇村支笏湖、丸駒温泉旅館、支笏湖第一寶亭留翠山亭、しこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌(うた)、レイクサイドヴィラ翠明閣。バーベキューや夕日を眺めながらのディナー、支笏湖周辺の散策、カヌーやカヤック体験、湖上クルージングなど各施設が特色を生かした企画を用意した。夕食に旬の支笏湖チップ料理を味わってもらうのが全館に共通したプランという。
佐々木組合長は宿泊のほか、アウトドアを中心のアクティビティを幅広い世代の利用者に「密」を避けて楽しんでほしいとアピールする。価格はどうみん割利用で大人1人7500~1万9750円、小学生3400~7750円。7月1日~8月31日の期間中、5施設の集客目標は700人。
ノース・スター・トラベルは「当初価格も通常価格を抑えた設定なので『どうみん割』を利用するとかなりお得」という。