在クウェート米国大使館のハービー・ビーズリー領事が25日、恵庭市の北海道文教大学(渡部俊弘学長)で講演した。一時滞在している大阪からビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を利用し、11月に控える米国大統領選挙の仕組みついて話した。
道文教大が国際言語学科を新設した2010年から、在札幌米国総領事館の協力を得て毎年講師を招いて開いている講演会。ビーズリー氏は札幌での勤務経験を持ち、同学科の1~4年生約60人が聴講した。新型コロナウイルスの感染防止対策で、学生はインターネットを介して自宅でも受講できるようにした。
米大統領選は、共和党のドナルド・トランプ大統領と民主党のジョー・バイデン前副大統領との対決となる。ビーズリー氏は、州ごとに最多得票数を獲得した候補者が、各州の人口比で割り当てられた「選挙人」を全て獲得する総取り方式になっていることを解説。最多得票を獲得できなかった候補者に投じられた票は、「どんなに接戦でも死票となり、米国人を複雑な気持ちにさせることがある」と語った。
2年の森巧翔(たくと)さん(19)は「選挙の方法を理解し、今後の大統領選のニュースを分かりやすく見られそう」と話していた。