千歳市中央の「ささき農園」(佐々木美津子代表)は25日開園し、今季の営業を始めた。大人の背丈ほどあるハスカップの苗木が育つ畑では、地元や近郊から訪れた愛好者が青紫色に輝く大粒のハスカップを摘み取っている。
「3密」の不安もなく開放された1ヘクタールの畑には、味や形が異なる5種類のハスカップ3000株を植えている。佐々木さんは「好天が続き今年は粒が大きくて甘いですよ」と話す。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う移動自粛も解け、期待を寄せる。
初日に農園を訪れた千歳市日の出の中田統夫さん(80)は「夫婦で4~5キロを収穫しジャムを作る。今年はいいね」と目を細める。苫小牧市から訪れた70代の女性も「今年は粒が大きく、なりもいい」と高評価。「ジャムやジュース、生のまま砂糖に漬けて冷凍で食べてもおいしい」と話す。
開園時間は午前8時から午後5時。営業は7月20日ごろまで。摘み取りは100グラム150円。販売ハスカップは1キロ2500円、特選は2800円。「ほとんどがリピーター」という。