【クーパーズタウン（米ニューヨーク州）時事】米野球殿堂は２１日、全米野球記者協会の記者投票で決まる今年の殿堂入り表彰者を発表し、大リーグのマリナーズなどでメジャー通算３０８９安打を放ったイチローさん（５１）＝本名鈴木一朗＝が、アジア人で初めて選ばれた。史上２人目の満票選出には１票足りず、得票率は９９・７％だった。

　 　イチローさんは史上初の１０年連続２００安打を達成し、打率３割とオールスター戦出場、外野手としてゴールドグラブ賞の受賞も１０年続けた。ピート・ローズ（元レッズ）が持つメジャー通算最多の４２５６安打を日米通算（４３６７安打）で上回った。２０１９年の引退から５年が経過し、今回初めて候補者になった。

　 　過去に満票で選ばれたのは、メジャー歴代最多の通算６５２セーブをマークし、１９年に殿堂入りしたマリアノ・リベラさん（元ヤンキース）のみだった。日本時間１６日に発表された日本の殿堂では、９２・６％の得票率で選出された。

　 　イチローさんの他に、ヤンキースなどで通算２５１勝を挙げたＣＣ・サバシアさん、アストロズなどでプレーして通算４２２セーブのビリー・ワグナーさんも殿堂入りが決まった。