のぼりべつクマ牧場(登別市)の雌グマ「マケンコ」が18日で38歳となり、同牧場で飼育されているエゾヒグマの歴代最高齢を更新した。エゾヒグマの寿命は長くて30年ほど。人間の年齢に当てはめると100歳を超え、飼育員獣医師らは「今後も健康に長生きできるよう、サポートとケアをしていく」と話している。
マケンコは同牧場で1987年1月18日に誕生。1歳から自転車に乗る芸などを披露し、来園者を楽しませた。体の衰えから15歳でステージショーを引退した後は、バックヤードの獣舎で余生を送っている。足腰は衰えたが食欲は旺盛で、「元気いっぱいの、おばあちゃんグマ」という。
マケンコ以前の同牧場の長寿記録は、2014年2月4日に死んだ雄のロコで34歳15日。この記録はマケンコが21年2月4日に更新した。昨年9月には敷地内に「ご長寿グマ マケンコのミニ博物館」を開館し、生い立ちや健康管理を紹介している。
飼育下のエゾヒグマの最高齢記録は、円山動物園(札幌市)で14年3月まで生きた雌「栄子」の41歳。栄子も同牧場生まれだった。