先達に倣う

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2025年1月17日

 交礼会、新年会などの会合が地方でも中央でも盛んに開かれている。来賓は政治家が多くなり、それが首相となれば主賓。あいさつの話題探しは大変だろうが、通常国会が近いだけに注目する。

 時事通信社主催の互礼会で石破茂首相がスピーチした。本紙8日付5面に掲載したが、石破首相はそこで戦前から戦後に活躍した衆院議員・斎藤薩夫に言及し、民主主義と健全な言論の必要性を訴えた。意外な印象を受けながら、さては孤高という点で通じるものがあるのかも。

 斎藤薩夫は太平洋戦争前、軍部の独走と政治介入を容認し欺瞞(ぎまん)性のある日中戦争の後処理に終始した、内閣の対応を本会議で激しく批判する「反軍演説」をし、国会議員を除名された。しかしその後の選挙でも特高警察などに選挙運動を監視、妨害されながら当選を果たし、あの時代にあって立憲政治、民主主義の理想を貫いて闘い続けた。国会図書館のサイトに近代の政治の史料が紹介されており、「立憲政治の危機」の項に反軍演説や削除された議事録、辞職勧告拒否の弁の記録が紹介されている。

 首相の真意は知らない。ただひとえにかの先達の覚悟と誇りに倣って、議会も憲法も久しく軽視してきた国会であるべき言論闘争を実相としてほしい。(司)

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