ウポポイで公演 口琴ドロンブの魅力伝える ハンガリーの3人組バンド「ZOORD」  白老

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  • 2025年1月17日
ゾールドを囲み、輪になって盛り上げる観客

  ハンガリーの口琴奏者を中心とした3人組バンド「ZOORD(ゾールド)」の特別公演が15日、白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)の体験交流ホールで開催され、約200人が鑑賞した。伝統音楽から刺激を受けて制作した恋の歌など6曲を演奏。観客も舞台に上がって手をつないだり、拍手をしたりして盛り上げた。

   同国に伝わる金属製の口琴ドロンブの奏者シラージ・アーロンさん(47)、バイオリン奏者でボーカルも務めるドラバント・ベーラさん(39)、太鼓奏者アルマーシ・クリスティアーンさん(45)の3人組バンド。ゾールドは「冷厳、北方」などの意味を持つハンガリー語にちなむ。

   演奏に先立ち、日本口琴協会の直川礼緒代表(65)が口琴について解説。国際口琴大会に出場したこともある川上さやかさん(30)がムックリの音色を披露した。柔らかな音のムックリの一方、金属製のドロンブの音色は力強さや粘りを感じさせ、ゾールドの演奏は重厚で迫力に満ちていた。親子で来場した札幌市の団体役員豊川容子さん(47)は「鉄製の口琴の迫力を感じ、楽しかった」と話した。

   特別公演は2月8~11日に予定されているイベント「ウポポイ・ミュージックフェスティバル2025」のプレ企画。ウポポイ運営本部長の村木美幸さん(65)は「世界に多様な文化があることを知ってもらう機会を今後も創出していきたい」と語った。

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