大沼野営場が好評 2024年9月にリニューアル 夫婦の利用15ポイント増 厚真

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  • 2025年1月17日
施設の改修工事を行った大沼野営場

  2024年9月にリニューアルオープンした厚真町鯉沼の大沼野営場が好評だ。同9月28日から25年1月7日までの利用者は1943人。指定管理者のダイナックス(千歳市)によると、開設期間は異なるが改修前の23年度に比べ、夫婦の利用が約20%から約35%と15ポイント増えたという。

   23年度は4月28日~10月23日と冬期間のトライアルとして24年1月12日~3月17日の計約8カ月間営業し、計7533人が利用した。同社がリニューアルの方向性を決めるため利用者の声を聞いたところ、「現状の風景を残してほしい」との要望が出される一方、「きれいなトイレがほしい」「炊事場が汚いと女性は来ない」との指摘があった。

   このため24年4~9月の改修工事では、管理棟や併設するトイレのリノベーション、水洗トイレの新設、電気設備や水道設備を改修。全面フリーとしていたサイトを、プライベートサイト(5区画)、ソロサイト(5区画)、電源サイト(6区画)などニーズに合わせた区分を実施した。

   料金体系も、改修前のテント数(1張り町内310円、町外520円)から人数による加算に変更し、基本使用料大人1人1泊1350円、子ども850円。利用するサイトによって使用料が別途必要となる。予約は事前にホームページで行う。

   苫小牧市柳町で福祉関係の仕事をする市川晴美さん(59)は今月7日から2泊し、「改修後、トイレや炊事場がきれいになった。自然が豊かで、また来たい」と笑顔を見せた。

   同社新事業創出部チーム長の宋旻錫さん(39)は「利用者に大切な時を過ごしてもらい、満足して帰ってもらうことが一番大事。さらに利便性を高めていきたい」と話した。

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