キラキラ

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  • 2024年11月15日

  小学校新聞コンクールの今年の苫小牧市教育長賞は、苫小牧東小2年1組の「キラキラしんぶん」に決まった。2年生になった意気込み、運動会や遠足の思い出を記事にしたり、写真をふんだんに使って学校の畑の様子を特集したりと工夫し、10月までに22号を発行した。他にも自然や動物、食べ物、新しいお店など、さまざまな題材を取り上げた新聞が、たくさんの小学生から寄せられた。

   日本新聞協会の調査によると、2000年に4740万部あった一般紙の発行部数は、23年には2667万部と2000万部以上も減った。1世帯当たりの部数も0・49と初めて0・5を下回った。新聞を取っていない世帯の方が多くなったことを意味する。

   そんな時代でも子どもたちが協力し合って新聞作りに励んでいる。「キラキラしんぶん」第1号には名前をどう決めたかも載っていた。「みんなできめた。たくさんの名まえの中からたすうけつできめた。いい名まえになったと思った。またしんぶんを作ってみたいと思った」。紙面の左下には、各号ごとに作った担当者が写真付きで「たのしかった」「むずかしいと思った」「みんなに見てもらいたい」と感想を書いている。作っている一人一人もキラキラして見えた。(吉)

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