ウポポイライブラリー 利用対象校を募集 31日まで  白老

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  • 2025年1月11日
岡山東商業高校での利用の様子 (提供=アイヌ民族文化財団)

  白老町で民族共生象徴空間(ウポポイ)を運営するアイヌ民族文化財団(札幌市、常本照樹理事長)は、関連書籍を高校図書館に貸し出すサービス「ウポポイライブラリー」の利用対象校を2025年度から、現在の中国・四国地方から全国の都府県に広げる。利用の申し込みは31日までメールで受け付ける。

   サービスは、国土交通省が昨年3月策定したウポポイ誘客促進戦略の一環。高校生活でアイヌ文化に触れる機会を創出し、理解を促すのが狙い。アイヌ民族の歴史や口承文芸に関する書籍や漫画を50冊単位で半年間無償で貸し出す。教育旅行でウポポイを訪問する場合、書籍パッケージを事前・事後学習に活用するとアイヌ文化の理解を深めることができる。

   貸出期間は25年4月から最大6カ月を予定し、申し込みには2月中をめどにメールで返信する。

   西日本の高校は24年度(24年10月~25年3月)に対象とし、利用した岡山県立岡山東商業高校では生徒たちがムックリ(口琴)の演奏やアイヌ語のあいさつなどにチャレンジするイベントを実施したという。

   問い合わせは同財団ウポポイ運営本部誘客促進部の東京サテライトオフィス メール(tso1-29c@ff-ainu.or.jp)。

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