中学生だったおととしに砲丸投げの全国大会で優勝し、2024年度北海道スポーツ奨励賞を受賞した厚真高校1年の大垣尊良(たから)さん(16)に8日、厚真町の宮坂尚市朗町長から表彰状などが伝達された。胆振総合振興局によると、同町での受賞者は大垣さんが初めて。町役場で表彰状を受け取り、「これまで以上に優秀な成績を残し、世界レベルで戦える選手になりたい」と意欲を示した。
同賞は、スポーツ競技会において特に優秀な成績を収めた個人・団体の功績をたたえるため、08年に創設された。日本中学校体育連盟(中体連)が主催、共催する全国大会で複数回優勝した人などが対象となり、23年度までに45個人・3団体、24年度は10個人が受賞した。
大垣さんは、厚真中学校3年生当時の23年8月、第50回全日本中学陸上競技選手権大会男子砲丸投げで16メートル53を記録して優勝。同年10月のジュニアオリンピックカップU18U16陸上競技大会のU16男子砲丸投げでも16メートル93を投げて優勝し、中学生日本一となった。受賞について「今まで努力してきたことが結果として認められた」と喜ぶ。
24年に高校生となり、球の重さは中学時代より1キロ増加したが、7月に福岡県で行われた第77回全国高校総合体育大会(インターハイ)陸上競技大会に出場し、決勝で16メートルを投げて4位となった。10月に佐賀県で開かれた国民スポーツ大会では、円盤投げの少年男子Bで50メートル56を記録して優勝している。
大垣さんは身長1メートル78センチ、体重120キロの恵まれた体格を持つ。今年の目標について「砲丸投げで20メートルを出し、インターハイで優勝したい」と語った。
宮坂町長は「高い目標を持ち、厚真町から日本、世界へ羽ばたいてほしい」と激励した。