来月は文化芸術体験「強化週間」 「シラコレ」企画 地域おこし協力 隊員の山岸さん

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2025年1月8日
「百舟」最新号を手にする山岸さん

  白老町の地域おこし協力隊員=文化振興担当=の山岸奈津子さん(44)は2月にも、新事業「シラオイ・アート・コレクティブ(シラコレ)」を展開する。町内で文化芸術に取り組む個人やサークルがそれぞれ活動拠点や公共施設に体験の場を設け、活動内容を広く知らせる。山岸さんは「町の文化の新たな仕組みづくりにチャレンジできそうで、ワクワクしている」と目を輝かせる。

   体験の場は2月15~24日に設け、町内外の人々に参加を呼び掛ける予定。ジャンルは絵画、書道、陶芸、写真、華道、茶道など多様で、期間中に2回実施できることが条件。所要時間や参加料(無料の場合もある)は内容次第で、新しい仲間をつくりたい人や活動の楽しさを伝えたいサークル会員などを募集する。応募締め切りは今月22日。

   山岸さんは、体験の機会がなかったり、敷居の高いイメージから挑戦できなかったりしていた活動に「一歩近づいてみる強化週間のようなもの」と説明。隊員の任期満了を3月に控え、町教育委員会や町文化団体連絡協議会とも連携して「町に根付く文化芸術の輪を、さらに外に広げたい」と意気込んでいる。

   自身が代表を務める一般社団法人シラオイプロジェクツ(SHIPS)の情報紙「百舟(モモフネ)」の第5号(A3判、8ページ)も発行。昨年の芸術祭「ルーツ&アーツしらおい2024」との関わりやビール醸造所の誕生、他市町から芸術家を迎えて作品を制作してもらう事業の経過や魅力―などを収録した。600部を町内の公共施設や飲食店など約20カ所で配布している。

過去30日間の紙面が閲覧可能です。