大統領の拘束令状を再発付―韓国裁判所 捜査本部、近く執行か

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  • 2025年1月8日

  【ソウル時事】韓国の尹錫悦大統領による「非常戒厳」宣布を巡り、内乱などの容疑で捜査している高官犯罪捜査庁(高捜庁)や警察などの捜査本部は7日、ソウル西部地裁に再び請求していた尹氏に対する拘束令状が発付されたと明らかにした。昨年末に発付された令状は6日で期限を迎えていた。

  捜査本部は3日、令状執行のため大統領公邸の敷地内に入ったが、大統領警護庁の警護員に阻まれ、途中で撤退を余儀なくされた。新たに発付された令状の期限は明らかにされていない。捜査本部は令状執行を近く試みるとみられる。

  高捜庁の呉東運長官は7日、国会の委員会に出席し、1度目の令状執行が失敗したことについて国民に謝罪。2度目が「最後の執行という覚悟で徹底的に準備する」と述べた。

   韓国メディアによると、警護庁は1度目の令状執行を受け、公邸の入り口付近に鉄条網を設置したり、壁のように複数の車両を並べたりして公邸を「要塞(ようさい)化」している。力ずくで執行すれば警護庁との衝突に発展する可能性もあり、捜査本部は戦略の練り直しを迫られている。

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