胆振東部消防組合消防署鵡川支署と鵡川消防団による鵡川消防出初め式が4日、むかわ町内で行われた。町商工会館前などで観閲式、四季の館たんぽぽホールで屋内式典が行われ、行進やまとい振りで、今年1年の平穏を願った。
観閲式では、同支署と消防団の87人と車両8台が市街地を堂々と行進し、災害に立ち向かう姿を示した。
屋内式典には消防署員や消防団員、来賓の計118人が出席。鵡川消防纏(まとい)保存会のメンバー25人が参加し、まとい振りを披露した。重さ14キロ、高さ約2メートルのまといを力強く振り上げ、七五三奴振りや神田奴振りなどの演目を発表した。
竹中喜之町長は式辞で「勇壮な行進が力強く、まとい振りにより、防災意識が高まることを感じた」と述べた。2018年9月の胆振東部地震から6年が経過し、町は事前復興計画の策定や復興拠点施設等整備事業として鵡川地区でのエリアデザイン(基本設計)を進めていることに触れ「町民が安心して住み続けられるまちづくりを進めたい」と語った。
厚真町の宮坂尚市朗町長は同組合の管理者としてあいさつし、昨年は能登半島地震や豪雨災害があり、胆振東部地震から6年を迎えたことを紹介。自然災害の被害を最小限にすることが消防機関に求められているとし、「職員と団員の研さん、啓発活動や訓練を通じ、地域防災力の向上、減災につなげる」と話した。
また、消防庁長官表彰や北海道消防表彰なども行われ、対象者に表彰状が手渡された。
同出初め式は、胆振東部3町で今年初めての開催。穂別地区では5日、厚真町では6日に行われ、安平町は7日に予定している。