昨年6月に苫小牧市大町の「いとう履物店」跡をリノベーションしてコワーキング(共働ワーク)スペースを開設、軽食を提供している。オーナー兼店長は苫小牧出身の佐藤準大(のりひろ)さん(42)。東京でホームページ制作会社を営み、コロナ禍によるリモートワーク定着を機に2022年にUターンした。
「112年の歴史を紡いだ店舗。できる限りそのままの形で保存したかった」と佐藤さん。旧店舗が扱った札幌「かね彦」のかまぼこ販売も継承した。2階は有料で貸し出し。イベント、女子会の集まりなどに利用されている。
同店のお薦めは「天かまうどん」(700円)。かまぼこや天かす、ねぎがたっぷり。つるつる麺と厳選したあごだしを使い、深い味わい。「せせり丼」(900円)、甘さを控えた「抹茶ぜんざい」(400円)、「スムージー」(ラズベリー、イチゴ、各600円)も人気という。
常連で高砂町の吉井直道さん(33)は「スムージーは甘過ぎず、すっきりした味わいです」と笑顔で話す。
佐藤さんは「出会いとつながりの拠点(ハブ)。駐車スペースも十分にあるので気軽に立ち寄ってください」と呼び掛ける。
苫小牧市大町1の1の7。午前11時~午後6時営業。日曜定休。テーブル8席、カウンター3席。駐車場は店舗横の2カ所に計10台。午後7時から店長が交代してバータイム(24時まで)となる。携帯電話050(3757)6795。