レッドイーグルスは2位 アジアリーグジャパンカップ

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2024年12月30日
猛攻を仕掛けるレッドイーグルス北海道=29日、ネピアアイスアリーナ

  アイスホッケーアジアリーグジャパンカップ(JC)2024は、28、29両日、苫小牧市のネピアアイスアリーナなどで4試合が行われた。レッドイーグルス北海道は東北フリーブレイズ、JC首位の栃木日光アイスバックスは横浜グリッツとそれぞれ対戦し、1勝1敗。栃木日光アイスバックスが首位を守り抜き、全日本選手権に続く今季2冠を果たした。レッドイーグルス北海道は2位だった。

   JCの最終順位は(1)栃木日光アイスバックス(4勝2敗、勝ち点12)(2)レッドイーグルス北海道(3勝3敗、同10)(3)東北フリーブレイズ(3勝3敗、同8)(4)横浜グリッツ(2勝4敗、同6)。

  29日

   ▽2回戦

  レッドイーグルス北海道(3勝3敗)7-2東北フリーブレイズ(3勝3敗)

   ▽得点者【レ】マッキンタイア(安藤、佐々木)牛来(佐々木、中島)中島(今、高橋)高橋(牛来、中島)入倉(ハリデー、相木)安藤(小林、今)マッキンタイア(安藤、山田)【東】武部(田中健、人里)所▽GK【レ】佐藤【東】畑▽シュート数【レ】43【東】20▽反則【レ】12分【東】8分▽パワープレー得点【レ】0【東】0▽キルプレー得点【レ】0【東】1▽観客数1794人

   イーグルスは先制されるも、相手ゴール裏からのパスを受けたFWマッキンタイアが同点弾をたたき込み、さらにFW牛来が突き放して勝ち越す。第2ピリオドに一度追いつかれるが、イーグルスは試合のリズムをつかみ、その後も得点を重ねて快勝した。ホーム戦で初の先発GKを担い、初勝利を飾ったGK佐藤は試合後のインタビューで「いつ出場しても結果を出せるよう準備してきた」とし、「プレーヤーのシュートブロックに助けられ、ワシスタントの前で勝つことができてよかった」と話した。

   前日の敗戦を受け「時間帯や状況を見て、どういったプレー判断をするべきかと言うことを伝えた。それを改善できた試合だった」と荻野監督。「失点の仕方に課題はあるが、全体を通し、自分たちのホッケーを60分間できた」と試合を振り返った。初勝利を飾ったGK佐藤については「立ち上がりに失点したが、落ち着いてプレーし、試合を切る場面での判断やコントロールもできていた。よくやってくれた」と評価した。

  横浜グリッツ(2勝4敗)4-2栃木日光アイスバックス(4勝2敗)

  28日

   ▽1回戦

  東北フリーブレイズ(3勝2敗)4-3レッドイーグルス北海道(2勝3敗)

   ▽得点者【東】人里(米山、マクナリー)エア(鎌田、チョン)田中遼(山田、武部)米山(山田、マクナリー)【レ】柴田(ハリデー、三田村)髙木(安藤、マッキンタイア)中島(武部、山田)▽GK【東】伊藤【レ】成澤▽シュート数【東】27【レ】48▽反則【東】12分【レ】4分▽パワープレー得点【東】1【レ】1▽キルプレー得点【東】0【レ】0▽観客数1653人

   イーグルスはDFハリデーがオフェンスゾーンの深い位置まで入り込み、パスを受けたFW柴田が先制点を挙げた。第3ピリオドの立ち上がり、数的不利なキルプレーの状態で手痛い失点。その後勝ち越すも、残り3分を切ったところで追いつかれ、延長に突入し、最後は力尽きた。

   荻野監督は「終盤まで我慢強く試合を運べていたが、終了間際の良くないプレー判断や、ゴール前でバトルをしない部分など緩さが見られ同点にされてしまった」と分析。第3ピリオド序盤の失点についても「ピリオド間に、立ち上がりはしっかり守り切ろう―と話していたが失点した。守り方もそうだが、精神的な部分の成長が必要と感じた」と悔しさをにじませた。

  栃木日光アイスバックス(4勝1敗)3-2横浜グリッツ(1勝4敗)

 -2タイトル奪取ならず 「戦う姿勢、前面に」

   11月からアジアリーグに加盟する国内4チームで、全12試合の短期決戦を展開したジャパンカップ(JC)が幕を閉じた。タイトル獲得を目指していたレッドイーグルス北海道だったが、最終成績は3勝3敗で2位に終わった。それでも最終戦は東北フリーブレイズに7―2と快勝し、「らしさ」を取り戻した試合展開を見せた。

   9月に開幕したアジアリーグの前半戦では好不調の差が大きく、戦績も8勝8敗と苦戦。全日本選手権(5~8日)、JCとタイトルを獲得し、後半戦に向けた足がかりにしたかったが、いずれも手が届かなかった。荻野監督は「今季は失点がかなり多い。特に立ち上がりで失点し、不安定な試合運びになりやすかった」と9月の開幕から4カ月の戦いを振り返る。

   試合ではターンオーバーや数的不利なキルプレーでの失点が多く「自分たちのパスミスや状況判断の悪さからパックを奪われ、ラッシュをかけられる場面も目立った。チームのミーティングでも1試合当たり2失点以下に抑えるよう話している」と対策を練る。

   来年1月4、5両日にはリーグ戦(対横浜グリッツ)が控えている。「JCを取れなかったことはすごく残念」とした上で「残されたタイトルはリーグしかない。グリッツ戦に向け、きょうのような戦う姿勢を前面に出したプレーをしていかないと、目指している場所にはたどり着けない。このチームで、(勝ちを)全員で取りにいこう―という思いで、また練習からしっかり取り組んでいきたい」と力を込めた。

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