民間の信用調査機関の調べでは、道内企業のほぼ6割が忘年会・新年会を実施するそうだ。コロナ禍前の調査では、実施企業が7割台後半だったことを考えると、宴会需要はまだ完全回復するまでには至っていないことになる。ただ、実施しない企業は「需要が高くない」「参加に抵抗感を持つ人もいる」との理由を挙げ、以前とは忘・新年会に対する考え方が変わってきているのかもしれない。
「気の合う仲間だけなら楽しいが、そうでなければお金を出してまで飲みたいと思わない」と、会社より個人を優先する若者が多い。そう思っていたら、先日のTVインタビューで、多くの若者が「機会があればぜひ参加したい」「上司や先輩からいろんな話が聞ける」と積極的だったのを見て、若者の意識も少し変わってきているようにも感じた。不参加は意外に40、50代が多いそうだ。
行政区域が東西40キロに上る苫小牧は、中心街で宴会をすると帰りの「足」の確保が大変だ。タクシーがなかなかつかまらず、料金もばかにならない。そんな不都合を解消するため、市が民間バスの協力を得て先週末に続き、27、28日に夜間バスを中心部から東西に各2便運行する。試行段階だが、これが定着すれば、夜のまちにも活気が戻るかもしれない。(教)