白老町大町の飲食店「羊のアジト」は25日、店内の募金箱に客から寄せられた4万8317円を、町内で「こども食堂」を開く同町のNPO法人ウテカンパ(田村直美代表)に寄付した。三上沙樹江オーナー(38)は「子どもらに幸せになってほしいというお客さまの思いがこもっている」と話した。
ウテカンパは2021年8月から月1回、社台、白老、萩野、竹浦・虎杖浜の4地区の生活館や公民館を巡回して子ども食堂を開いている。フードバンクなどから食材提供を受け、地域の子どもらが食事をしながら楽しく交流する場を今月までに約40回創出した。
同店は23年7月に焼肉ジンギスカン店として開店。子ども食堂の活動に賛同し、当初からレジ近くに募金箱を設置していた。三上オーナーは子ども食堂の活動について「飲食店として田村さんの思いに共鳴した。何かしたいという思いが募金箱の設置につながった」と話す。集まった善意の寄付は初めてで、今後も協力を続ける考え。
田村代表(53)は「活動が3年目になり、関心の広がりを実感しつつあった中、気持ちのこもった贈り物をいただいた」と感謝した。