白老町虎杖浜で庭園施設「ナチュの森」を運営する化粧品製造ナチュラルサイエンス(東京)は、敷地内の文化施設「森の工舎」2階に「香りの図書室」をオープンした。香りに関する文化や歴史など約1500冊の書籍を並べている。
業界専門紙フレグランスジャーナル社が2005年に東京で開設した「香りの図書館」が今年1月に閉館したため、同図書館を運営していた企業リグナ(東京)から同社などが運営を継承。所蔵されていたアロマやフレグランスに関する書籍を厳選し、1日に開架した。
貸し出しはしないが、小学生以上から無料で利用できる。ナチュラルサイエンスの広報担当中川彰人さん(32)は「併設の香りのラボで好みの香りを見つけ、図書室で効果などを調べ、別室で自分だけのミストを作っていただける流れが完成した」と話し、積極的な利用を呼び掛けている。
ナチュラルサイエンスではフレグランスジャーナルのバックナンバーや実用書、辞典、学会誌など香粧品業界の技術者、研究者向けの蔵書を26年をめどに公開する考え。