とまこまい広域農業協同組合(JAとまこまい広域)は25日、厚真町総合福祉センターで第17回農業総合研修会を開いた。農業関係者約140人が出席し、土壌や農業の施策展開に関する大学教授らの基調講演から生産性向上に役立つ知識を吸収した。
帯広畜産大学の谷昌幸教授が「とまこまい広域の土壌特性を知る~土壌断面調査と土壌診断の活用」、北海道農政事務所の小島吉量所長が「食料・農業・農村基本法の改正と今後の施策展開」の演題で基調講演を行った。
このうち谷教授は、JAとまこまい広域の組合員が農作物を生産する地域の土壌は、火山放出物未熟土、未熟黒ボク土(未熟火山性土)、黒ボク土(黒色火山性土)に分かれると説明。「道内の癖のある土壌と比べるとかなり良い」と評価した。
一方、火山灰や軽石が多いため、保水性に難があり、保肥力や有機物が少ないと指摘。「有機物を活用し、保肥力を上げるべき」と助言した。