苫小牧市糸井のパン・菓子製造三星で、クリスマスケーキの製造がピークを迎えている。今年は18~24日に平年並みの約1万個を製造する予定で、生産ラインには次々とデコレーションケーキが流れている。
同社は生クリームケーキを販売の前日に造るため、クリスマスイブを控えた23日が最盛期。この日だけでケーキ6000~7000個を造る計画で、従業員約100人が総出となり、午前5時から午後10時ごろまで作業する。
同社は今年、デコレーションケーキを18種類用意しており、約5000個の予約が入る人気ぶり。早々に完売した商品がある一方、1番人気の「生クリームいちご」や「生チョコいちご」など5種類は、クリスマスでも予約なしで買える。同社の佐藤巧企画広報課長は「生クリームは脂肪分の高いものを使っているので、口溶けが良くてこくも豊か」とPRする。
21日に「生クリームいちご」5号(直径15センチ、4600円)の生産作業を報道公開した。1時間平均700個ペースで製造するラインに、次々とスポンジ台が流れる中、従業員は生クリームをデコレーションしたり、イチゴや砂糖菓子のサンタクロースなどを乗せたり。工場内は甘い香りに包まれている。