ご安全に

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  • 2024年12月21日

  きょうは二十四節気の冬至。昼が最も短く、夜が最も長い。今年は選挙続きで季節も感じづらかったが、今週は一気に冷え込みが進み、いや応なしに冬の到来を実感する。苫小牧の冬はこれからが本番だが、日が少しずつ長くなると思えば、厳しい寒さも乗り越えられそうだ。

   ただ、今冬は雪が少ない苫小牧のありがたさを実感している。せんだって車で札幌に出掛け、当然のような雪景色、というか吹雪模様に面食らった。移動には難儀しなかったが、冬道運転のいい予行演習になった。圧雪アイスバーン路面の運転は、何年たっても慣れない。

   当コラムで書いたこともあるが、記者は過去に2度、冬道で命を失う可能性があった交通事故を起こしている。1度目は苫小牧市内で対向車線にはみ出してタンクローリーの側面に衝突し、2度目は厚真町で路外に逸脱して坂を転がった。車両はそれぞれ半壊と全壊だったが、不幸中の幸いでけが一つなかった。

   いずれも取材からの帰り道。ほぼ法定速度で運転していたが、凍結路面の緩いカーブでブレーキをかけ、車体を制御できなくなった。もっと速度を落としていれば、防げた事故だったと思う。20年ほど前の苦い経験。気が付けば今年も残すところ、あと10日。ご安全に。(金)

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