白老観光協会(福田茂穂会長)は11日、来年度の観光振興に関する要望書を白老町に提出した。旅行者の地域周遊や長期滞在を進めるための支援やガイド養成講座事業など5項目を新たに加えた計8項目について新年度予算措置を求めた。
新規の重点項目は(1)観光消費額が多い欧米豪圏を中心としたアドベンチャートラベル(AT)層向けのコンテンツ開発事業(2)AT層向けのガイド養成講座事業(3)アニメ「ゴールデンカムイ」とのコラボ事業や昼市、野外イベントなど新たな誘客促進戦略企画の検討(4)観光大型バス駐車場事業運営における支援(5)ウポポイ周辺におけるバス待合室の新設―の五つ。
大塩英男町長に要望書を手渡した福田会長は「来年は大阪・関西万博を控え、訪日客増の期待は高い。国内需要のほか、AT層への高付加価値化による観光消費拡大と収益の地域還元、経済循環の構築が重要」とし、大塩町長も「訪日客増の影響は、観光事業に絶好のチャンス。町と観光協会が連携し、世界に白老を発信していくことが大切」との考えを改めて示した。