農業改良普及センター東胆振支所 旧宮戸小への移転困難  むかわ

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2024年12月20日

  むかわ町は19日、旧宮戸小学校の建物に損壊が確認されたことを明らかにした。建物を改修後、町文京にある胆振農業改良普及センター東胆振支所の移転を予定していたが、建物の安全性が低下して移転が困難となった。町は道と協議し、代わりの場所を探す方針。

   同日開かれた町議会定例会の行政報告で、竹中喜之町長が説明した。

   町によると、10月7日に改修工事の請負業者から建物に傾きがある報告を受け、建物外周の基礎部分の掘削調査をした結果、くい6カ所で基礎接合部の損傷を確認した。専門家からはくいの支持力が大きく失われており、今後建物の沈下が想定され、危険構造物と判断された。原因は胆振東部地震で外部から大きな力が加わったことによる可能性があるという。改修工事の継続は不能と判断し、10月に工事を中断、11月に契約を解除した。

   竹中町長は「胆振農業改良普及センター東胆振支所が町に所在していることは、農業にとって非常に有益。今後、道と協議を進め、いち早く移転場所を決定したい」との考えを示した。

過去30日間の紙面が閲覧可能です。