白老町議会広報広聴常任委員会は16日に白老東高校、18日に北海道栄高校の生徒会との懇談会を議事堂で開いた。「白老の未来を考える~いま自分にできること」をテーマに、「お年寄りのために雪かきボランティアができれば」など、まちづくりに対する高校生のさまざまな声に耳を傾けた。
町議会は運営基準に同常任委員会の設置と議会懇談会の開催を定めており、2校との懇談会は高校生の声をまちづくりや議会活動に生かすために開いた。
白老東高生徒会との懇談には、同常任委員会の長谷川かおり委員長ら町議8人と中村樹希生徒会長(16)=2年=ら9人が出席。中村会長は生徒会活動を活発にする取り組み案として、白老町の魅力を詰め込んだデザインTシャツの作成、グルメPRツアー、他校との交流、地域イベントへの参加―などを紹介。「情熱を持って地域と何かをつくり上げることが青春。白老東高や白老町の魅力を町内外に積極的に発信していきたい」と語った。
町議は一様に「頼もしい」「活動にわくわく感をつくろうという意欲が素晴らしい」と感想を述べ、「学校と地域をもっと巻き込んで」「議会が力になれることを言ってほしい」と激励した。
北海道栄高との懇談では、生徒会役員ら8人が、白老に必要と感じていることなどを議員に語った。佐々木奏太生徒会長(17)=2年=は「他校の生徒とJR白老駅前で交流できる場があれば」と提案。北岸朋哉副会長(15)=1年=は「駅舎の暖房が夜になると消えるので寒い。暖かくしてほしい」、白老中出身で町若草町から通う硬式野球部の村岡和樹さん(17)=2年=は「以前はポロト湖でスケートができて楽しかった。今はできないのか」などと話した。
議員からは「生徒の本音を聞ける貴重な機会になった」「まちづくりには順番があるが、できることからやっていきたい」「今後も懇談を継続していきたい」といった声が聞かれた。