帯状疱疹ワクチン、定期接種に 来年4月から、65歳対象―厚労省

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  • 2024年12月19日

  厚生労働省の専門部会は18日、来年4月以降の帯状疱疹(ほうしん)ワクチン接種について、65歳を対象に「定期接種」と位置付けることを了承した。費用の一部を公費負担とする。

  定期接種の対象は65歳と、60~64歳で帯状疱疹の発症リスクが高いエイズウイルス(HIV)感染者の一部。65歳以上の高齢者には5年間の経過措置として、2029年度までの間に一度接種を受けられるようにする。

  季節性インフルエンザなどと同じ「B類疾病」と位置付け、予防接種法に基づく「接種勧奨」や「努力義務」は適用されない。

  帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルスが原因となって痛みを伴う皮膚疾患。過去の感染で体内に潜伏したウイルスが加齢、疲労などによる免疫低下で活性化して発症する。

  これまでは任意接種扱いで、数万円ほどの費用がかかることもあった。自治体によっては、一部を助成している。

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