役割や魅力を武永館長が講演 仙台藩白老元陣屋資料館友の会40周年

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  • 2024年12月16日
資料館と友の会の歩みを解説する武永館長

  白老町の仙台藩白老元陣屋資料館友の会(川西政幸会長)は15日、今年迎えた発足40周年を記念し、同館の武永真館長(61)を講師とする特別講演会「陣屋と白老」を同館で開いた。会員や町民15人が、講演を通じ陣屋の役割や魅力、友の会と同館の40年間の歩みを振り返った。

   武永館長はまず、江戸幕府が対露政策で北方警備を仙台藩に命じたことで白老に陣屋が構築されたことを説き、陣屋が果たした役割についても絵図面などから解説した。

   同友の会については、会員ら町民有志が2000年に制作した陣屋の紹介ビデオを現在も活用していることや、会員による展示解説に21年から陣羽織風のユニホームを導入したことを紹介。同友の会や同館が21~23年に道内各地で実施した陣屋跡視察研修が、今年7月に町内で開かれた同館開館40周年記念事業での全道規模の陣屋ネットワーク構築につながったことにも触れ、「仙台藩をはじめ、北に生きた防人の苦難の歴史を(多くの人に)知っていただくため、史跡整備を含めて活動していきたい」と語った。

   同友の会は、同館が開館した1984年に町民有志による組織として発足。来館者への展示解説など同館の事業をサポートし、研修・交流に活動している。会員は小学生から80代まで22人。白老東高校との協働で2022年度から、高校生ガイドを6人輩出している。

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