白老町は11日、高校生向け認知症サポーター講座を白老東高校で開き、3年生5人が認知症の高齢者に対する接し方などを学んだ。同校の家庭科の選択科目「生活と福祉」の一環。
町社会福祉協議会の喜納悠介さんが講師となり、認知症が脳の病気が原因で起こることや、記憶や見当識の障害などさまざまな症状が出ることを説明。「病気の特性を理解するとともに、本人の個性も尊重した接し方を心掛けて」と説いた。いずれ親や自身も介護される立場になることに触れ、「自分の事と思って理解を深めていってほしい」と呼び掛けた。
同校の講座は、認知症の人や家族を支え、暮らしやすい地域づくりに向けて正しい知識を知ってもらおうと2012年から授業に取り入れた。生徒には修了証として、オレンジの輪が書かれたカードが手渡された。