巨大地震への備えを しらおい防災マスター会が勉強会

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  • 2024年12月14日
巨大地震への備えについて話し合う会員ら

  白老町の民間防災グループ「しらおい防災マスター会」(吉村智会長)は11日、町石山のしらおい食育防災センターで、会員向けの勉強会を開いた。約30人が集まり、発生の可能性が高いとされる巨大地震について、4班に分かれて必要な備えや心構えを話し合った。

   室蘭地方気象台地震・津波防災官の川橋和弘さんを講師に迎え、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震や北海道・三陸沖での後発地震への備えを学んだほか、発災後の対応の在り方を協議した。

   浦河沖を震源とするマグニチュード7・1の地震により白老に津波警報が発表され、高さ1・2メートルの津波を観測したという想定。会員からは「就寝時もすぐ逃げられる格好で寝る」「備蓄品を日ごろから確認し、安心して避難できる態勢を整える」「ラジオやスマートフォンなど確実な情報を得て避難行動につなげる」などの意見が集まった。白老だけでなく、旅行先の釧路や札幌市での被災対策についても話した。

   川橋さんは「大きな揺れの後に起こる後発地震への備えも大切。白老や釧路などの沿岸部は津波により状況の切迫度は高まる」と指摘。「すぐに避難できる態勢づくりや崩れやすいものや場所への警戒など、次の地震に向けた備えをいま一度確認して」と呼び掛けていた。

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