手術乗り越え 来季マウンドへ 二刀流に強い思いの大谷 米大リーグ

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  • 2024年12月11日
ブレーブスとの試合前、ブルペンで投球練習するドジャースの大谷=9月14日、アトランタ(時事)

  【ロサンゼルス時事】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(30)が9日、オンラインで取材に応じ、来季の投手復帰について「なるべく早く復帰することに焦点を当てたい。慎重にいかないといけないところもある。バランスを取りつつ、最短を目指したい」と語った。ロバーツ監督は来年3月18、19日に東京ドームで開催されるカブスとの開幕2連戦の登板には、否定的な見解を示している。

   2023年9月に2度目の右肘手術に踏み切り、今年は打者に専念しながらリハビリに励んできた。11月にはワールドシリーズで痛めた左肩の関節唇を修復する手術を受け、現状について「肩の可動域を広げる、元に戻していく作業をやりつつ、投げる方はある程度始めている」と説明。「シーズンは先なので(球速は)70マイル(約113キロ)くらい。打撃の方は、まだ構えるくらい」と話した。

   大谷の代名詞となった投打の二刀流。「今まで二刀流をやってきて、長く続けたい」「どちらも規定にいくくらい出場するのが理想」と完全復活へ意気込む。一方で、将来を冷静に分析する面もある。「いろいろと想定することは大事。たとえば35歳すぎで3回目の手術をして、復帰に1年かけるのは正しい選択なのか。状態にもよるけど、現実的に見れば、2回くらいまでが投手としては理想」と言い、次に右肘を痛めた時が二刀流を続けるかどうかの分岐点となる考えを示した。

   史上初のシーズン「50本塁打、50盗塁」を達成し、2年連続3度目の最優秀選手に輝いた24年シーズン。今年を象徴する漢字を聞かれると「優勝の『優』や50―50の『五』。たくさんある。(一つ選ぶなら)『一』。移籍1年目で優勝して一番になった」と振り返った。

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