むかわ町の鵡川高校(柳本高秀校長)は9日、探求学習「むかわ学」に取り組む1年生51人と地域住民の交流会を同校体育館で初めて開いた。町役場や町内企業、団体の関係者が10カ所にブースを設置。生徒たちが関心のあるブースを巡り、質疑応答しながら交流を深めた。
同校生徒は、むかわ学を通じて持続可能な地域創生について知識や技能を身に付け、3年生が毎年、町に提言を行う。これまで生徒が企業や団体に出向いて話を聞いてきたが、幅広い分野で活動する住民に来校してもらうことで、生徒が質問しやすいよう交流会を企画した。
参加した葛野優花さん(16)は、イベントのPRやSNS発信で観光客を増やすことを考えている。「今まで、どうしたら良いか分からない部分も多かった」が、講師との対話で気付く点もあり、今後、別の班と合同で探求活動に取り組むことを検討している。
三浦秀斗さん(16)は、eスポーツの活用を構想。話を聞いた複数のブースで、イベントの対象となる子どもと知り合う機会を増やすことや、安全性の確保が重要との指摘を受けた。「(構想はまだ)内容が薄いので、聞いた話を参考に具体化を進めたい」と述べた。
1年生は2025年2月に1年間のまとめとなる発表会を開き、進級後も学びを継続。むかわ学でどのような活動を行い、課題を解決するか、実現に向けた方法を深掘りする。