5年

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2024年12月9日

  いまだに自宅以外で、ほぼマスク着用を続けている。新型コロナウイルス感染症対策で習慣化し、不特定多数の人と接する仕事柄にもかかわらず、これまでコロナどころか風邪一つ引かず、験担ぎではないがそのまま継続している。いつの間にか圧倒的少数派になった。

   中国の湖北省武漢で、コロナ感染者が最初に発症したとされる日から、きのうで丸5年。武漢をロックダウン(都市封鎖)し、コロナを封じ込めるゼロコロナ政策に、ある意味さすがは中国と感じたのもつかの間、日本もコロナ禍に見舞われ、緊急事態宣言が発令された。

   外出の自粛や移動の制限などで、日常生活はもちろん、経済活動に大きく影響した。それでも感染拡大の局面では、医療提供体制が逼迫(ひっぱく)し、感染者数の増減に一喜一憂する日々。今後も感染対策と社会経済活動の両立を崩さないためにも、この5年間の出来事はしっかりと検証する必要がある。

   昨年5月にコロナ感染症は5類に移行したが、病気の性質そのものは大きく変わらず、今も変異を繰り返している。今冬はインフルエンザやマイコプラズマ肺炎など、複数の感染症の同時流行にも注意が必要だ。自分でできる基本的な感染症対策も、改めて確認したい。(金)

過去30日間の紙面が閲覧可能です。