日本語ができるということ 五十嵐(いがらし) 啓子(けいこ)

  • ゆのみ, 特集
  • 2024年12月7日

 外国人の日本語力は日本語能力試験の結果で示すことが多い。この試験では課題遂行のためのコミュニケーション能力を測るために、日本語の文字や語彙(ごい)、文法に関する知識を問う「言語知識」と、実際のコミュニケーションにおいてその言語知識をどのくらい使いこなせるかを問う「読解・聴解」がある。試験は、最もレベルの低いN5から順に最も高いN1までの5段階で、自分の力に合わせて受験ができる。

 一方、試験では測れない語学力がある。例えば、「簡単な会話ならできる」や「話すのは苦手だけど短い文は書ける」などである。このような「何ができるか」を表すのが日本語教育参照枠という指標で、最も低いA1からA2、B1、B2、C1と続き、最も高いC2の6段階から成る。

 日本語教育参照枠が開発された背景は割愛するが、日本語力にはいろいろと判定基準やレベルの示し方があるとして、ではN5とA1の人について明確に違いを述べられる日本人はどれくらいいるだろうか。おそらく、日本語教師であっても断言するのは難しい気がする。それでも多くの外国人が日本語能力試験を目指す。なぜなら、日本語学校に限らず、留学生や外国人が進学、就職する時、この「N」の数字が重要となるからである。

 日本語ができることと試験に合格することは必ずしもイコールではないが、一生懸命勉強している姿を見ると、12月1日に行われた日本語能力試験はパスしてほしいと思ってしまう、複雑な心境である。

 (HISAE日本語学校校長・苫小牧)

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