白老町の大塩英男町長は来年1月6日から、町民が住民票や印鑑登録証明書を取得する際、顔認証で本人確認ができ、発行される端末を導入すると発表した。申請者は、端末の操作手順に従って運転免許証などの顔写真を置くだけで個人情報を書く手間が省け、窓口業務の負担軽減にもつながるという。役場庁舎の町民課、税務課各窓口といきいき4・6の3カ所に各1台を設置する。価格は計279万3582円。
6日の定例記者会見で明らかにした。顔認証に使える本人確認書類は、マイナンバーカード、運転免許証、運転経歴証明書、在留カード、特別永住者証明書の計5種類。取得できる書類は、住民票など現時点で7種類あるが「今後、対応可能な書類を増やしていきたい」としている。
また、今年度から実施しているホッケの陸上養殖事業の進捗(しんちょく)状況を報告。6月から虎杖浜の施設で養殖27匹、天然30匹の成魚計57匹を飼育し、採卵、授精作業を経て11月18日、「体長1センチの稚魚が約7000匹ふ化した」と述べた。1日2回の給餌を行い、来年4月ごろには約8センチまで成長する見込みという。
来年1月12日の「二十歳を祝う会」は、今年に続いて町若草町の民族共生象徴空間(ウポポイ)で行うことも明らかにした。出席予定者は2004年4月2日から05年4月1日生まれまでの町民115人と町外在住の23人の計138人を見込む。20歳の男女による実行委員会が式典の企画、運営準備を進めるという。
年内最後の定例会見となり、町制施行70周年を振り返った大塩町長は「15の冠事業を実施。まちの文化や伝統を築いてきた先人に感謝し、後世に引き継ぐことが私たちの大切な役割であることを痛感している。町民からは、もっと活気あふれる取り組みを―との声もあり、公約の『信頼と共感のまちづくり』に向けてしっかりと耳を傾けていきたい」と述べた。
10日開会の町議会定例会12月会議に提出する議案は、ふるさと納税返礼品報償費1億4946万円など6億1989万3000円を追加し、総額131億2753万円とする2024年度一般会計補正予算案など10件、諮問2件。