【ロンドン時事】日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が4日、ロンドン中心部のロイヤル・アルバート・ホールで記者会見し、来年10月のロンドン公演に向けて、「古来の伝統文化である大相撲の魅力をロンドンのみなさんに存分に楽しんでいただきたい」と抱負を述べた。10月15日から5日間行われることも発表された。
協会主催の海外公演は2005年の米ネバダ州ラスベガス以来。現地の勧進元が中心となる巡業とは違い、招待を受けて行う。訪日客の増加とともに本場所の観戦に訪れる外国人が増えており、理事長は「伝統を紹介するきっかけはなかなかない。海外でできればと思った」と意義を話した。
ロンドンでの開催は1991年以来となる。当時横綱として参加した理事長は「最後に英語でスピーチをするように言われていて、大変緊張した」と回顧し、会場の笑いを誘った。