野球カード、大谷選手に返還へ 4900万円相当、検察が表明―米

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  • 2024年12月4日

  【ニューヨーク時事】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告(39)による不正送金事件に関連し、連邦検察は2日、水原被告から没収した野球カードを大谷選手に返還する意向を示した。裁判所に提出した書面で明らかにした。

  水原被告は今年1~3月、大谷選手の銀行口座を利用して32万5000ドル(約4900万円)相当の野球カードを転売目的で購入。訴追後に司法取引で罪を認めたため、当局が没収していた。

  大谷選手の代理人は先月、「盗まれた資金で購入されたものだ」などとして、カードの所有権は同選手にあると主張。返還を申し立て、扱いを協議する審理が今月20日に開かれる予定だった。

  これに対し検察は、所有権に関して「争っておらず、審理は必要ない」と表明。来年1月24日の水原被告への量刑言い渡し後に、返還に向けた手続きを取るという。

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