大須賀さんアイヌ語について語る エカシ・フッチのお話

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  • 2024年12月3日
講話する大須賀さん

  アイヌ文化関係団体の職員らでつくるシラウォイ・クンネ実行委員会は1日、白老町高砂町の白老生活館で「第5回エカシ・フッチのお話」を開催し、2024年度町伝統文化継承者で緑丘の大須賀るえ子さん(84)から白老での活動やアイヌ文化を取り巻く状況について話を聞いた。町民ら約20人が参加し、熱心に耳を傾けた。

   白老のコタンコロクル(村主)として知られる宮本イカシマトク氏(1876―1958年)の孫に当たる大須賀さんは1940年、鵡川町(現むかわ町)で写真店を営む宮本登さん、ツエさん夫妻の三女として白老で生まれた。

   苫小牧東高校卒業後、民間企業勤務を経て97年から2009年まで、母から受け継いだ民芸品店を町内で経営。90年からアイヌ語の文法などを本格的に学んだが、「千歳や沙流(日高)、幌別方言は残されているが、古里の白老方言が残されていないのが悲しかった」と振り返り、98年に「白老楽しく・やさしいアイヌ語教室」を設立した経緯を語った。

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