新型コロナ 市のロードマップ示す 千歳市行政等連絡会議 新北海道スタイルを推進

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  • 2020年6月25日
新型コロナウイルス対策の取り組み発表で情報を共有した

  千歳市内の行政機関・団体の関係者が一堂に会し「新型コロナウイルス感染症に係る千歳市行政等連絡会議」が24日、北ガス文化ホール(市民文化センター)で開かれた。介護施設や病院でのクラスター(感染者集団)発生で104人の感染者を出した事態を受け、新型コロナウイルス感染防止対策を報告して情報を共有。想定される第3波の到来に備え、「新北海道スタイル」の推進を改めて確認した。

   会議には、市内の16機関・団体、企業から23人が参加。主催した千歳市の山口幸太郎市長は、クラスターの連鎖で104人の感染者発生に「大変に重い数字。連携体制を構築し今後に備えたい」と継続した会議の運営に協力を求めた。

   市は「新北海道スタイル」の実践により、感染拡大防止と社会経済活動を両立させるための取り組みと手順を示す「千歳市のロードマップ(行程表)」を紹介。地域医療や商業、小中学校、観光など10分野の目標や対策などを、国や道の段階的な緩和に合わせ、感染拡大期(フェーズ1)や新生活慣習移行期(同2)、新生活慣習定着期(同3)ごとに列記した内容を示した。

   千歳保健所は、感染拡大防止に集中する現状を報告。PCR検査センター開設を進める市との連携強化を強調した。北海道エアポート新千歳空港事業所は、5月の新千歳国内線旅客が前年同月実績の6%、国際線旅客は実績なしと厳しい状況となったものの、「6月に入り(全国移動解禁の)19日以降は20%になっている」と改善に向かっていることを報告した。

   自衛隊は、部外、家族、隊員同士の感染防止策の徹底や「密」を避け勤務者数を半分にする「半日勤務」や「分散喫食」、「手作りマスク」コンテストや「キャッチフレーズ」募集で士気の高揚を図る取り組みを紹介。千歳空港検疫支所は「成田空港では、母国に戻っていた在日外国人の入国も始まった。感染者も出ている」と指摘し、注意喚起した。

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