集客、雇用確保に苦心 コロナ禍逆境の中懸命に営業-苫小牧市内ゴルフ場

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  • 2020年6月24日
新型コロナによる利用者減に対応を余儀なくされているゴルフ場=19日、千歳空港カントリークラブ

 苫小牧市内のゴルフ場10カ所が、新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされている。今季の利用者数合計は前年に比べて4月で8500人減、大型連休などでにぎわいを見せるはずの5月は1万5000人以上も減少した。来道ゴルファー、訪日外国人(インバウンド)といった客層が増える6月以降の繁忙期も、いまだ警戒感が続く情勢下で伸び悩んだままだ。利用者確保や従業員の雇用維持に向け、各ゴルフ場は懸命に営業を続けている。

 千歳空港カントリークラブ=植苗291=は、1971年開場の3コース27ホールを有する老舗の一つ。80人ほどいる従業員の4割近くがプレーヤー補助を担うキャディー。雇用形態の関係で政府の雇用調整助成金が適用されないため、コース整備などの他業務に当たってもらうことにしている。

 「キャディーさんはコースを知り尽くした貴重な存在。なんとか雇用を維持したい」と高橋雅樹支配人は話す。4~6月にかけて予定されていたコンペは9割以上キャンセル。日が長く本来は利用者が増える6月から上げるプレー料金を例年より安く設定してアピール中だ。今月19日からの国内移動自粛解除に伴って、道外にいる利用客の問い合わせは多くなってきたが「昨年並みに客足が戻るとは考えにくい。できることはやり切った。限界に近い」と厳しい表情を浮かべる。

 北海道リバーヒルゴルフ倶楽部=植苗386=は、例年よりプレー代を1500~2000円程度値下げした。併せて立ち乗りカートを利用した単身ラウンドも2年ぶりに再開し、集客に取り組んでいる。対馬五郎支配人は「近年は東京、名古屋、大阪といった道外集客が軌道に乗りかけたところだった。踏ん張るしかない」と話す。

 クラブハウス内のレストランも重要な収入源だが、経費削減のため現在は平日休業し、本格稼働は7月から。対馬支配人は「客足が少しでも戻り、利用者さんが喜んでくれれば」と期待した。

 北海道ドリームカントリークラブ=樽前393=は、韓国などインバウンド客の正会員を40人近く抱える。例年6月中旬ごろから訪れる海外からの利用者は、主にクラブハウス横に4棟あるコテージに滞在してラウンドを楽しむが、今年はそうした利用が見込めない状況が続く。

 胆振管内の愛好家利用も多いのが救いで、若狭祥幸支配人は「政府の緊急事態宣言が解除された5月下旬ごろから『コースがなくなったら困る』と常連さんがよく足を運んでくれるようになった。ありがたい」と感謝する。それでも4~5月の急激な利用の落ち込みを挽回するには、「もう手の打ちようがない」と窮状を口にした。

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