支笏湖 ヒメマス 今季も好調 ブランド化へ商品開発加速

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  • 2020年6月23日
商品化間近の「支笏湖チップ」(右)と今季も漁が好調なチップ
商品化間近の「支笏湖チップ」(右)と今季も漁が好調なチップ
山口市長に説明する福士組合長(右から2人目)
山口市長に説明する福士組合長(右から2人目)

  千歳市内の支笏湖漁業協同組合(福士國治組合長)の関係者が22日、1日に解禁した今季のヒメマス(チップ)漁について山口幸太郎市長に報告した。漁協がブランド化に取り組む「ヒメマス」と「刺し身」(3枚下ろし2匹分)の商品見本も持参し、商品化に向けて意欲を示した。

   この日は福士組合長と佐々木義朗、小林昌幸両理事、佐藤晴一事務局長が市役所を訪れた。

   今季のヒメマス漁の状況について、4年魚を中心に15日現在4万9537匹となり、過去最高を記録した昨年同期(6万8206匹)には及ばないものの、過去10年の平均値3万4648匹を上回り出足は好調という。

   持参したヒメマスは、早朝に釣ったばかりの4年魚とみられる体長約25センチの3匹。漁協がブランド化に向け商品化が間近の「ヒメマス」と「刺し身」の商品見本も持ち寄り、福士組合長は「お土産に最高。企業の単身赴任者にも味わってもらいたい」と語り、佐藤事務局長は「市民から購入先に関する問い合わせが多い。分析で支笏湖チップは疲労回復成分のタウリンが多いことが判明。多彩な商品開発を進めていく」と報告した。

   佐々木理事は市の助成で5月に導入した急速冷凍庫(1500万円)が氷点下35度まで対応可能であることに触れ、「長期貯蔵が可能。通年で気軽に食べてもらえる」とし、「支笏湖の全ホテルで夕食にチップ料理を提供していく。ブランド化を進め、国内の催事にも扱っていきたい」と意欲を語った。

   市長は「購入しやすくなれば(コロナ収束後の)集客につながる。今後も観光振興に力を入れていく」と支援を約束した。

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