苫小牧市の白鳥王子アイスアリーナ=若草町=に新設された電光掲示板が18日、関係者に公開された。時間や得点の表示以外に動画放映も可能となった大型ビジョンのさまざまな機能が披露され、アイスホッケーやアイスショーといった開催イベントの演出がグレードアップしそうだ。
新しい電光掲示板はスケートリンクのアイスホッケーゴール裏の両側観客席上部の壁面に1基ずつ設置された。縦約2メートル、幅約7メートル。フルカラーLED(発光ダイオード)で、スコアボードとしてだけでなく、撮影したリプレーやイメージ映像も鮮明に放映できるようになった。
機材のデモンストレーションには苫小牧市や指定管理者の市スポーツ協会、王子イーグルスや苫小牧アイスホッケー連盟の関係者約20人が集まった。改修事業を受注した共同企業体(JV)を代表して東光高岳の担当者が掲示版の概要を説明し、制御系装置の操作は掲示板を納入したセイコータイムシステム(東京)の社員が実演しながら解説した。
映像を流しながら、休業期間中の工事でLED機材に更新した照明の点滅を組み合わせた演出方法も披露。アイスホッケーアジアリーグの試合開始に当たって選手入場やインターバル時に映像を放映するなどの多様な活用方法が考えられる。王子イーグルスの●【99cb】田航太マネジャーは「映像を使った演出はやってみたいこと。今後準備していきたい」と話した。
同アリーナは、これから製氷を進めて来月1日にはスケートリンクの供用を開始する。
苫小牧市スポーツ協会の武川諭施設管理係長は「観客もプレーの流れが分かりやすくなる。華やかな演出ができるようになる」と語った。