ドライブがてら親子で手軽に楽しめる釣り場といえば、風光明媚(めいび)な噴火湾は伊達市黄金の黄金漁港。港内外のちょい投げでカレイ、岸壁際でアブラコなどが日中の短時間でも釣れる。今が最盛期の同漁港を訪ねた。
黄金漁港は、伊達漁港と室蘭港の間にある比較的新しい港。隠れ根が点在する砂浜の海岸線にある。道央道・伊達インターチェンジを出て道道伊達インター線を南下し、海岸通りとなる道道南黄金長和線との丁字路を室蘭方面に左折。道なりに進んで市街地を抜け、稀府でJR室蘭線の踏切を渡ると間もなくある。
狙える魚種はスナガレイ、イシモチガレイ、マガレイ、クロガシラのほかアブラコ、チカ、ヒラメ。これからの季節は夜釣りでアナゴも釣れる。カレイ類は防波堤からの投げが中心だ。ちょい投げで手軽に釣れるのが黄金漁港の魅力で、足場が高い西防波堤の先端や曲がり付近の消波ブロック越しに沖に遠投してマガレイを狙うのは上級者向け。
14日午後は、家族連れや初心者でもさおを出しやすく、車を止めやすい南防波堤を取材した。5組が投げ釣りやブラー、ルアー釣りを楽しんでいた。ただ、この日は全体に貧果。中小型のイシモチ、稚魚のようなクロガシラ、スナガレイが少し釣れていた。
釣果が厳しいのは10センチ前後のコチの活性が高く、餌が取られるためだ。仕掛けを投入した直後から小さな魚信は絶え間なく続き、10分で餌はなくなる。「小まめに餌を付けて投げ直さないと釣れない」と家族連れの30代の男性。午後の2時間でカレイ2匹を釣り上げ、自分でもさおを操っていた小学生の男の子2人が大喜びしていた。
早朝時間帯は南防波堤でも数釣りが楽しめる。