厚真町内の厚南中学校(石田憲一校長)は15日、大きな地震を想定した全校避難訓練を行った。参加した生徒40人は非常時に備えた動きなどをシミュレーションした。
訓練は、2018年9月に同町を襲った胆振東部地震に相当する地震が起きたことを想定。当初避難場所を校門前にしていたが、降雨のため体育館へ変更して行った。
生徒たちは、地震を知らせる校内放送が流れた後、身の安全を確認しながら教員の指示に従い、防災ずきんをかぶって体育館へ避難する流れを演習した。各教室から避難場所までの移動時間は1分30秒ほどとスムーズ。「『お』さない、『は』しらない、『し』ゃべらない、『も』どらない」も徹底されていた。
講評した石田校長は「移動中に先生方から指示があることもある。普段から聞き取り理解する力、行動する力を磨いて」と呼び掛けた。3年生の石崎夢遥さん(14)は「移動中もしゃべらないで(震災を)意識してできた」と振り返り、「また大きな地震がある可能性がある。普段の学校生活を含め、しっかり指示を理解し、行動できるように生活していきたい」と気を引き締めていた。