苫小牧市ラグビーフットボール協会と緑豊建設は13日、同市緑ケ丘公園サッカーラグビー場の苫小牧東高校舎側の土手にエゾシカ侵入を防ぐためのネットを設置した。
同公園スポーツ施設の指定管理者となっている同社と同協会、社会人クラブの苫小牧ラガーから集まった10人で共同作業に当たった。
同社はサッカーラグビー場が新型コロナウイルスの影響で休館期間だった5月に同競技場周囲に総延長150メートルのネットを張った。今回は残る必要箇所に高さ1・7メートル、延長100メートルのネットを取り付けた。エゾシカ侵入の形跡がなかった管理棟・観客スタンド側を除いた三方をネットで囲ったことで対策を強化した。
これまで営業期間中のサッカーラグビー場には無人となる夜間から早朝にかけてエゾシカの群れが出没し、ラグビー場の天然芝を荒らし、ふんを大量に残す事態に悩まされてきた。
同協会の高木満祐理事長は「試合前、ふんを拾い集める作業に1時間近くかかったこともあった。ネットの設置でシカの侵入を防げればうれしい」と話していた。