今春創部の苫小牧駒大女子バスケットボール部は17日、同大体育館で道栄高女子バスケ部との初の合同練習を行い、始動した。監督には埼玉栄高などでの指導経験を持つ大学職員の一ノ瀬和之さん(52)が就任した。
合同練習には道栄高1年生の女子選手12人が参加。シュート練習をした後、1対1や3対3のプレーを繰り返し練習した。
部員となった曽根有紗は苫小牧出身で札幌山の手高校を卒業して入学した1年生。高校生当時センターの曽根は入学早々から新型コロナウイルスの影響で個人練習に限られた期間を過ごしただけに、「対人の練習を久しぶりにできた。高校生のプレーのスピードが速いので、いい練習になった」と話した。
合同練習は苫小牧駒大と運営法人が同じ道栄高側からの打診で実現。大学側はチーム編成に届かない少人数ながら、今後は週に2回程度で継続していく方針だ。
練習に臨んだ道栄高フォワードの会田栞奈(1年)は「普段は体感できないパスのスピードでシュートの精度も高くて勉強になる。早く大学生のようなプレーができるように頑張りたい」と話していた。
今後の苫駒大女子は部員数を増やし、1年生が4年になる3年後の全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)出場を目標にする。将来的には男子バスケ部指導も兼任する一ノ瀬監督は「高校生との練習は初心を思い出す意味でも意義があると思う。地道に頑張っていきたい」と抱負を語った。