白老観光協会が駅北観光商業ゾーン(ポロトミンタラ)の観光インフォメーションセンターなどで扱うオリジナル傘の売れ行きが好調だ。傘の生地にアイヌ文様をデザインした品で、これまでに50本ほど売れた。観光協会は「白老に根付くアイヌ文化をアピールしたい」と販売に力を入れている。
雨傘は、観光協会が運営する観光インフォメーションセンターの物販コーナーに置く商品として開発。4月から先行的にインターネット販売を始め、5月28日から同センターで本格的に売り出したところ、人気が出てきたという。
ポリエチレン製の生地にアイヌ文様を縁取りした商品は、町経済振興課職員のアイデアを生かして開発した。観光協会は「売れ行きは上々。民族共生象徴空間(ウポポイ)がオープンすれば、白老に訪れる観光客にもアピールしたい」と言う。
傘の色は今のところ紺のみだが、今後バリエーションを広げる考え。折り畳み式も商品化したいという。観光協会の物販担当者は「雨の日、町民も観光客もアイヌ文様の傘を手に歩けば、まちにアイヌ文化発信の素晴らしい光景が広がる」と、想像を膨らませながら商品をPRする。価格は1980円(税込み)。