恵庭市の 花ロードえにわ 隣接地にホテル 12月着工、22年4月開業

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  • 2020年6月16日
12月に着工するホテルの建設予定地

  恵庭市は15日、市内南島松の道と川の駅「花ロードえにわ」の隣接地に展開中の「花の拠点」整備事業で、新たな中核施設となる宿泊施設(ホテル)を12月に着工。2022年4月開業を目指すことを明らかにした。

   「花の拠点」整備は、花のまち恵庭をイメージする観光拠点。宿泊施設の建設には、民間資金を活用し都市公園を整備する「パークPFI」を道内で初めて導入する。都市公園法に基づき18年8月に運営会社を公募し、事業者は積水ハウスと外資系ホテルの日本法人で構成する特別目的会社(SPC)に決定。市は3月19日に運営事業者と基本協定書を締結した。

   市の説明によると、ホテルは鉄筋コンクリート造り4階建て延べ3529平方メートル。客室はツイン66室、キング35室の計101室。12月の着工後、22年1月下旬に完成し、準備期間を経て同年4月中の開業を目指す。

   「パークPFI」に基づき、恵庭市が運営事業者に要望した公園内施設の集会所は木造平屋建て(42平方メートル)で7月に着工、10月完成予定。集会所では、園内を管理する花の団体が交流する予定という。

   また、花の拠点のもう一つの核施設、センターハウス(旧市保健センター)は3月末に改修を終え、10月予定の屋外遊戯施設の完成を待って11月中旬に開業の予定。

   1階は観光案内所と展示スペースのほか、シャワー室や洗濯設備を備えたRVパーク(車中泊施設)利用者専用の休憩室を整備。2階には約400平方メートルのスペースに子供の遊び場を整備。上り下りの運動が楽しめたり、創造力を育んだりするエリアなど四つのゾーンを配置する。

   災害時に避難所として安全安心を確保する防災機能を確保。LED(発光ダイオード)化と停電時も運転可能な発電機能を有する自立運転機能付きガスヒートポンプ冷暖房設備を整備した。総事業費は2億8000万円。

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